ブルキナファソ
西アフリカ内陸の
「高潔な人々」の国
もくじ
ブルキナファソ概観
基本情報1
- 国名:
ブルキナファソ(Burkina Faso)
現地のモシ語で「高潔な人々の国」を意味する - 首都:
ワガドゥグ(Ouagadougou) - 行政区画2:
13地方、45県、350コミューン、8228村(2015年) - 言語:
フランス語(公用語)、モシ語、ディウラ語、グルマンチェ語など - 通貨:
CFAフラン(セーファーフラン) - 為替レート:
1ユーロ = 655.957CFAフランの固定相場 - 民族:
モシ族、グルマンチェ族、ヤルセ族、グルーシ族、ボボ族など - 宗教:
伝統的宗教57%、イスラム教31%、キリスト教12% - 産業:
農業(粟、とうもろこし、タロイモ、綿及び牧畜) - 主要貿易品目:
(輸出)綿花、金
(輸入)石油製品械類、輸送用機器(2019年) - 主要貿易相手国:
(輸出)スイス、インド、シンガポール
(輸入)中国、コートジボワール、ロシア(2019年)
地理
アフリカの中のブルキナファソ
ブルキナファソの13州
国土の総面積1は274,200平方キロメートルで日本の約70%に相当します。平坦な高地(標高250~350m)を黒ボルタ川、白ボルタ川、赤ボルタ川など17河川が流れていますが、年間を通じて水が流れているのは黒ボルタ川とコモエ川だけです2。
気候
ブルキナファソの気温、降水量
*図中の仏語用語の和訳
- Profil météorologique:
気象プロファイル - Précipitation:
降水量 - Évapotranspiration:
蒸発散(地表面から大気へ放出される水) - Température moyenne:
平均気温 - Ans:
an(年)の複数形
略史1
- 11世紀頃から13世紀頃まで、現在の首都ワガドゥグを中心にモシ族の国として栄えていました
- 1896年にフランスの保護領(植民地)になりました
- 1898年に現在のブルキナファソに相当する領域全体がフランス保護下に入りました
- 1904年にセネガルのダカールを中心とするフランス領西アフリカ連邦の一部となりました
- 1919年にオートボルタとして単独の植民地になりますが、分割、周辺地域への統合などの経緯を経て、1960年8月5日オートボルタ共和国として独立します(初代大統領にモーリス・ヤメオゴ)
* オートボルタ(Haute-Volta)とは、この地を流れるボルタ川の上流を意味し、ボルタ川は黒ボルタ、白ボルタ、赤ボルタにわかれています
- 1983年、トーマス・サンカラによる軍事クーデターが勃発し軍事政権となり、1984年8月4日、国名をオートボルタからブルキナファソ(Burkina Faso)に改称しました
* Burkinaはモレ語で「高潔」を、Fasoはジュラ語で「先祖の土地」を意味し、全体で「高潔な人々の国」という意味になります
- 1987年、過度の独裁、社会主義路線に対して、ブレーズ・コンパオレがクーデターを起こし、制定した新憲法に基づく国民投票により1992年に大統領として選出されました
* 以後、7年2期、5年2期という長期間、政権運営をする
- 2014年11月、3選を禁止する憲法の改正への着手に対して国民が反発し暴動などのため大統領を辞任、12月にミッシェル・カファンドが任期1年の暫定政権を成立させました
- 2015年9月16日、大統領警備隊兵士がミシェル・カファンド暫定大統領、イザック・ジダ暫定首相、ほか閣僚2名を拘束し翌17日にクーデターを宣言しました
* 周辺国、アフリカ連合、フランスなどの働きかけもあり、その後、23日にクーデターは終結、11月29日にブルキナファソ大統領選挙・国民議会議員選挙が実施され、ロシュ・カボレが過半数を獲得
- 2020年11月22日に大統領選挙が実施され、現職のロシュ・カボレが対立候補を大差で抑え、再選を果たしました
学びの場の環境
学校制度
- 小学校(6年制:義務教育、授業料無償)
- 中学校(4年制:義務教育、授業料無償)
- 高等学校(3年制)
- 大学(4年)
3学期制であり、新学期は10月1日から始まり、7月15日に終業となります。小学校1年生から公用語であるフランス語の授業が始まります。一部の授業は、現地の言葉で行われますが、大半の授業はフランス語で行われます。
ガウア小学校